▲1齢は赤アリに擬態している?
▲しかし仕草はカマキリそのもの。
1齢幼虫はその小ささから、小型カマキリ幼虫飼育の頼みの綱であるキイロショウジョウバエすら捕まえられないので餌の確保には苦労をする。
キイロショウジョウバエより小さな餌としてはトビムシがあるが、すみかである土やピートモスに潜り込んでなかなか出てこないので、飼育容器内の壁や天井に居るヒナカマキリとはなかなか遭遇できず、 餌としては使い勝手が悪かった。
結局の所、自分の試した中で1番適した餌は、アリマキの小さな幼虫だった。
別にアリマキの小さな幼虫を選別して与えなくとも、アリマキのコロニーが丸ごと付いた草を飼育容器内に入れておけば、ヒナカマキリは自分で自分に合った大きさのアリマキを捕らえてくれる。
しかし、万一アリマキの入手が困難な冬にでも孵化されたら、どうすればいいのだろう…。
▲2齢幼虫。やはり小さいが…。
▲上:1齢 下:2齢
▲上:2齢 下:1齢
2齢幼虫になっても、まだまだ小さい。
だがしかし、この2齢からキイロショウジョウバエを捕らえられるようになるので、飼育は一気に楽になった。
▲キイロショウジョウバエを食べる2齢幼虫。
一応、アリマキやトビムシも併用して与えた方が良いのは勿論である。
▲2齢幼虫と老アンティルピンクトゥー。
温室内のタランチュラやマダガスカルゴキブリの容器にトビムシが大量に発生したので、1齢幼虫に食べてもらおうと同居させてみたら、普通に無加温で飼育している幼虫達より、ほんの数日ではあるが早く2齢に成長した。
ヒナカマキリのように、若齢のうちは小さすぎて餌の確保が難しい種類の場合は、高温で飼育して飼い易い大きさになるまで成長を促す手も悪くない事に気付いた。